〈Udemyで開講しているコース〉

「個を生かすチームづくり 第1回|MMIの全体像と理論的基盤」(2026年7月 リニューアル公開) 内容の改訂記録:①2026/7 昨年7月に新規公開した版を、構成・スライド内容ともに見直しました。

「個を生かすチームづくり 第2回|マインドセットとスキルセット前半」(2026年7月 新規公開) 内容の改訂記録:発生すれば書いてきます。

「個を生かすチームづくり 第3回|スキルセット後半」(2026年7月 新規公開) 内容の改訂記録:発生すれば書いてきます。

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〈第1回のカリキュラム〉

〈第2回のカリキュラム〉

〈第3回のカリキュラム〉

〈質問回答コーナー〉当面は、時系列に並べて記載していきます。

A1. この質問はとても自然です。すぐにはイメージしにくいのだと思います。病気を理解するときに、各器官の状態だけでなく、症状が生じる仕組みや経過を考えるのと、基本的には同じ発想です。ここでの意味は、次のように説明できます。

構造とは、
「どのような要素があり、それらがどう配置され、結びついているか」です。

機序とは、
「その構造のなかで、何がどのように働き、ある結果が生まれるのかという流れ」です。

例えば、病棟で申し送りの漏れが起きた場合、単に「担当者の注意不足」と考えるのではありません。

  • 構造:人員配置、役割分担、申し送り方法、時間設定、情報共有の経路
  • 機序:業務が集中する → 申し送り時間が短くなる → 確認が省略される → 情報漏れが生じる

つまり、「誰が悪かったか」だけではなく、出来事を生み出した背景の組み合わせと、結果に至るまでの流れを考えるということです。なお、「構造」と「機序」が互いにかみ合い、現実の状況に合っているか(=実際の現場の状況に合っているか)という点についても確認しておきましょう。

A2. あなたの熱心な受講態度と真摯な問題意識に、敬意を表します。ご指摘のとおり、日々の現場で問題解決に追われている人ほど、体系的な知識を学ぶ時間や余力を確保しにくいという段差があります。その段差を前提として、以下、三つの観点からお答えします。

1.約90日かけて身につける学び ー 全体像をつかみ、段階的に理解を深める

各コースは約2時間半で視聴できますが、理解を深める期間として約30日を想定しています。まず頭の中に知識体系の白地図をつくり、必要な部分から少しずつ色を塗っていく学びです。

2.現場を考えるための知識の道具箱 ー 正確な知識を、考えるための道具にする ー

先行研究によって蓄積された概念や理論を、正確かつ体系的に整理した講座です。必要なときに読み直し、職場の出来事を理解し、考えるための道具を取り出せる「道具箱」として使えるように構成しています。

3.組織を担う人たちの共通言語をつくる ー 問題解決を担う人たちの協働を支える

特に、組織の中で立場と責任を持ち、問題解決や状況改善に取り組む人に役立つ知識です。本コースで紹介した概念を「共通言語」として持つ仲間が、組織や職場の中で点から面へ広がれば、論点のズレが起きにくい「対話」と「協働」が成立しやすくなります。それは、働きやすさの土台となる「組織の成熟度」を高めることにもつながります。可能であれば、上位職者の理解と後押しを得ることも重要です。上位職者の姿勢や声かけが、組織内に共通言語を広げる大きな推進力になります。

A3. そうですね。私も同じような悩みをもったことがあります。三つの観点からお答えします。

第一に、「自分だけが見えるようになった」という変化を、決して小さく考えないでください。

学ぶ前には漠然と「何となくうまくいかない」「あの人とは合わない」と感じていたことを、学んだ後には、「ここでは情報の共有の仕方に問題がある」「役割の配置と実際の仕事が噛み合っていない」「心理的安全性が低いために、必要な異論が出てこない」といったように、少しずつ言葉にできるようになります。

これは、職場がまだ変わっていなくても、まず「職場を見る自分の認知」が変化したということです。MMIでは、組織を上から一度に変えることだけを想定しているのではありません。一人ひとりの自己理解・他者理解が深まり、ものの見方やふるまいが変わることから、周囲との相互作用が変わっていくという、ボトムアップの変化も重視しています。

したがって、「自分だけが分かるようになっても仕方がない」のではなく、そこが変化の出発点です。

第二に、職場の人たち全員を「変えよう」としなくてもよい、と考えてみてください。

第3回で繰り返しお話しした「構造と機序」の見方は、まさにここで役に立ちます。

例えば、何か問題が起きたとき、「誰の意識が低いのか」「誰の能力が足りないのか」と人に原因を求めるのではなく、

「必要な情報が必要な人に届く構造になっているだろうか」
「異なる意見を安心して言える機序が働いているだろうか」
「役割や責任の分担は、実際の仕事に適合しているだろうか」
「会議の進め方そのものが、発言しにくい人を生み出していないだろうか」

というように、相互作用を生み出している条件を見ていきます。

ここで重要なのは、学んだ専門用語を周囲の人に教えることではありません。ご自身の中では学術的な概念を使って深く考えながら、職場ではそれを普通の言葉に翻訳して、「ここを少し変えてみませんか」と働きかければよいのです。

MMIの知識は、人を評価するための「物差し」ではなく、状況を見立て、よりよい打ち手を考えるための「思考の道具」だと考えてください。

第三に、組織全体を一度に変えようとせず、自分が働きかけられる範囲で「小さな成功の循環」をつくってみてください。

例えば、病棟全体を変えることは難しくても、一つのミーティング、一つの申し送り、一つの情報共有、一つの問題解決の場であれば、工夫できることがあるかもしれません。

そこで、少しだけ構造や機序を変えてみる。その結果、以前より話しやすくなった、情報が共有されるようになった、異なる意見が出るようになった、判断がよくなった、という小さな変化が生まれれば、それは「関係の質→思考の質→行動の質→結果の質」という成功の循環の小さな正回転です。

そして、うまくいったときには、「うまくいった」で終わらせず、「なぜ今回はうまくいったのだろう」と考えてみてください。その理由を言語化できれば、別の場面でも再現できる可能性が高まります。そこから周囲の人にも、「このやり方だとうまくいく」という経験が少しずつ共有されていきます。

組織文化とは、誰かが号令をかけた瞬間に変わるものではありません。日々の小さな相互作用の積み重ねによって形成されるものです。だからこそ、管理職であるあなたが「見えなかったものを見えるようにし、それを言語化できるようになった」ことには、十分な意味があります。

なお、第3回を最初に受講されたことも、私は決して悪い順番だったとは思いません。むしろ、第3回まで学んだ今、改めて第1回、第2回を見直してみると、「この話は第3回のここにつながっていたのか」と、最初に受講したときとは違った見え方をするはずです。

MMIそのものも、一度学んで終わる知識というより、現実の職場を見ながら、学習と実践を往復することで理解が深まっていくものだと考えています。 ※この回答文は、杉本が研究開発中の仮称「私はYoichi(杉本)の考えていることを書けるAIです」を用いて草案を作成し、杉本本人が内容を確認・編集したものです。この仕組みでは、杉本が蓄積してきた思考・文体の記録や自作著作物を参照しています。