活動内容と卒業研究テーマ
活動内容
造形・メディアデザインコースは、4つのスタジオで構成されています。
杉本研究室は、ソリューションデザイン スタジオに属しています。
- エンジニアリングデザイン スタジオ (新発想の機能と仕組みを生み出します)
- プロダクトデザイン スタジオ (モノを通じて新生活を提案していきます)
- メディアデザイン スタジオ (新たな交流と表現を創造していきます
- ソリューションデザイン スタジオ (幅広い視点から複雑な課題を解決していきます)
杉本研究室のゼミ活動は、地元の中小企業の事業活動に密着することで「体験と学びを通じた成長と貢献」を実現しようとするものです。
- 体験は、アルバイトでは体験できない企業活動の内側のオペレーションを体験します。
これによって、視野・見識が拡がります。 - 学びは、経営者を含む働く人々から、様々な示唆と暗黙知を受け取ります。
これによって、机上では学べないことを体得していきます。 - 成長は、気づきを通じた自己革新に取り組めるようになることです。
これによって、自ら使命を考え、ひたむきに努力する人になります。 - 貢献は、学生を受け入れてよかったと思っていただける活動成果(例 データ解析に基づく業務改善の提案)を出すことです。
学外での活動は、課題解決型学習であるPBL(Project Based Learning)の位置づけでおこないます。
文部科学省によって「アクティブラーニング」が推奨されていますが、PBLはそのアクティブラーニングの実施形態のひとつになります。
PBLを取り入れた授業では、解決すべき課題について、自ら仮説を立て、調査し、検証するということを繰り返します。
PBLのアプローチは、本学が重視しているデザイン思考と整合するもので、最適解を試行錯誤を通じて探索する中で、失敗からも学ぶとともに、必要な知的道具を仕入れながら取り組んでいくものです。
PBL(Project Based Learning)の思想的背景には、米国の西部開拓時代におけるフロンティアスピリットや「Do what you can, with what you’ve got, where you are. 今いるところで、今持っているもので、あなたが出来ることをやりなさい」の姿勢があるのです。
日米のイノベーションの創出力の差は、様々な要因が絡んでいると思われますが、まずは、大学教育において、PBLやデザイン思考のリテラシーと実行力を涵養していくことが重要だと考えます。
卒業研究テーマ
造形・メディアデザインコースは、T字型の横棒をつくるには適したカリキュラムになっています。
そのため、T字型の縦棒をゼミ活動を通じてつくっていくようにしています。
具体的には、卒業研究は、作品制作ではなく、学術論文作成をおこないます。
論文テーマは、自由に決めれますが、「ソリューションデザイン スタジオ (幅広い視点から複雑な課題を解決していきます)」であることを踏まえて、身近に感じている社会の状況や課題の中から、研究テーマを設定し、データを収集したあと、統計解析の手法を用いて分析するように指導しています。
そして、総合考察に、その課題を解決するための提案をまとめていくことを求めています。
1期生(2022年/3月卒業の学部生3名)の卒論テーマ
- 「香川県内開業歯科診療所における自院PRの特徴の検討」
- 「岡山県既移住者の体験談に基づく誘因情報の検討」
- 「エコツーリズムとシビックプライドの関係性について」
2期生(2023年/3月卒業の学部生3名)の卒論テーマ
- 「地元和菓子会社におけるコロナ禍前後でみた売れ筋商品の変化の検討」
- 「同族中小企業の職場コミュニケーションに関するタイプ論からの検討」
- 「ドッグフードの健康増進機能に関する現状と方向性についての検討」